実は看護部ホームページをしっかりと見れば、
その病院が自分の転職先として合っているのか?
また、面接対策として使える要素が隠されており、その病院の内定ゲットの近道となるのです!
実際の採用面接の時の質問内容は、ほぼほぼ決まっています。
また、その質問内容に対する理想の正解は、看護部サイトにヒントが隠されているからです!
看護師の皆さんが就職を考えた時に、いくつかの病院の看護部ホームページを見られたことと思います。
どの病院も、似たような印象を受けませんでしたでしょうか?
実際に掲載されている内容は、
看護部長メッセージ
看護部理念
教育制度・キャリアラダー
福利厚生
先輩ナースのメッセージ
になります。
もし、これのどれかが欠けていると、そもそも、その病院は看護師の採用に対して熱心ではないのでしょう。
おそらく、頻繁に看護師が辞めており、誰でもいいから採用して数を揃えることに必死になっている病院だと思われます。
そんな病院は、選択肢から排除することをお勧めします!
では、看護部ホームページの何を見れば良いのか?
を見ていきましょう。
看護部長のメッセージ
就職すれば、あなたの上司となる看護部長さん。
その人の考え方が記されています。
多くの場合、看護部長のメッセージに、
「こんな人を採用したい」
「こんな看護をやっている看護部です」
「こんな看護部を目指したい」
ということが含まれているはずです。
この内容があなたの想いと一致すればベストです。
あなたの毎日の業務がこの想いと共感できる職場であることは、非常に重要ポイントです。
違う考えの場合は、どこかで齟齬が生じてくることになると思います。
ただ、みなさんの想いと100%一致することがないのも事実ですし、
意外と看護部長のメッセージが薄っぺらい場合もあります。
看護部長のメッセージが薄っぺらいと感じた場合は、
残念ながら、この病院の選択は難しいとの判断もありです。
看護部のトップのメッセージは、めちゃくちゃ重要です。
その看護部長の考えが看護部の組織、日常に反映されます。
薄っぺらい人は、実際の組織のマネージメントも薄っぺらいです。。。
これは、200人以上の看護部長と会って、話をして体感した事実です。
看護部長のメッセージだけでは判断できない!という方は、
次で紹介する、先輩メッセージを見てみてください。
あと、面接の際に、この看護部長のメッセージが重要な要素になります!
多くの採用面接の際に、看護部長が採用する看護師のことで知りたい質問No.1が、
「看護観」なんです。
看護部長のメッセージには、
「当院の看護は、〇〇な看護を目指している」
ということが必ず記されています。
ズバリ、これがこの病院が理想としている「看護観」です。
面接の際に、看護観を問われているな?と感じたら、その回答は、
ぜひ、病院の看護観に寄せた回答がベストです。
※あなたの看護観と一致すればベストですが、これに近い形のものであればOKです。
先輩メッセージ
先輩メッセージには、病院の意図的なメッセージが含まれていることが多いです。
「こんな人に来てほしい」
「一緒にこんな仕事をしませんか」
「こんなキャリアアップができますよ」
「こんな働き方ができますよ」
「こんなユニークな人がいますよ」
たくさんの先輩メッセージが掲載されているかと思いますが、
どういう意図のメッセージなんだろう?と思いながら、読んでいただくと良いかと思います。
そうすることで、この病院の看護部のことをよく理解することができます。
私自身が100病院以上の看護部サイトを作成してきましたが、
実際に先輩看護師を取材する時に、上記のようなメッセージを意図的に込めて作成しています。
作り手の意図としては、病院のことをよく知ってもらい、
ミスマッチしないよう、長く一緒に働いてもらいたいからです!
もし、この先輩メッセージがあんまり載っていない病院、
掲載されていても、中身のないメッセージの場合は、要検討です。
病院としてウリがない可能性大です。
そもそも、内容の浅いものをホームページに掲載している時点で、
採用に熱が入っていない証拠ですね。
教育制度
看護部ホームページにほぼほぼ掲載されている「教育制度」。
まず、この情報がある病院とない病院の違いは、
多くの理由として、新卒採用を積極的にしているかしていないか、です。
新卒採用を積極採用していない病院は、
教育制度がきっちりと確立されていないケースがほとんどです。
あなたが、まだ看護師になって3年目以内の場合は、
まだまだ不安なことが多いと思います。教育制度は必須です。
また、すでに5年目の看護師さんだったとしても、要注意です。
教育制度のない病院は、そこで働く看護師さんのスキル、知識レベルもバラバラです。
自分の配属になった部署の先輩が、自分よりも知識がなかったら、どうでしょう?
もしくは、マネージメント力のない上司だったら、どうでしょう?
そんな職場は、残念ながら、人がよく辞める傾向にあるはずです。
やはり、教育制度の有無は重要です。
ただ、教育制度があるからということで安心はできません。
カタチだけの「教育制度」という病院もたくさんみてきました。。。
ホームページを制作する際に、取材をするのですが、
ちゃんとしていない病院は、教育制度のラダー図は存在しますが、
その詳細については、あやふやなケースが多く、
ちゃんとしたルールが確立しておらず、詳細資料自体が存在しないことが多いです。
結果、ホームページに載せる教育制度の情報がスカスカだったりします。
逆に、人材育成に力を入れている病院は、
辞書か!?というぐらいのボリュームのある資料があります。
そんな病院のホームページの教育制度は、
新人教育から、中堅、管理職に至るまで、明確な情報があります。
しかも、わかりやすいです。
わかりにくい情報の羅列は、職員にも理解できていない可能性があるので要注意です。
看護師として働くということは、常にチームで働きます。
この教育制度がきっちりしていれば、
チームは非常に効率的に効果的に機能しています。
必ず、教育制度のクオリティについて、チェックをしておきましょう!
福利厚生
福利厚生が充実している病院って、いいですよね!
でも騙されないで!
福利厚生が充実しているのは良いことなのですが、
実は、そのことばっかり目立つようにPRしている病院には要注意です!
新卒採用のPRでは、よくある手法ですね。
新人教育にあまり特長がない、忙しすぎて離職率が高い、などの看護部は、
福利厚生をウリにして、誤魔化しているケースをよく見かけます。
「有休消化率100%」
「年間休日140日」
「年に1回、海外旅行」
「職員の親睦会が多く、仲の良さPR」
などが、教育などよりも目立ってPRされている場合は要注意です。
とはいえ、純粋に良い福利厚生をされている病院もあるので、
目立っているだけでの判断はもったいないです。
福利厚生を病院選びの第一基準にはせず、第二基準以下に置いておいてください。
病院研究が出来たら、まずはアクション!
とにかく人材紹介会社に登録して、自分の希望する病院を紹介してもらいましょう!